会社の雰囲気:不満を言い続ける果てに
勤務初日、
「楽しげに不満を語る上司」がいた。
私は29歳のとき、
「これが自分がしたい仕事だ!」と感じ
希望をもって転職した。
転職先は、
私の嫁の父が創業した会社で
10人ほどが働き、
設立30年を迎えようとしていた。
取引先のほとんどが、
地元を代表する企業で
私は社長のことを誇りに思えた。
しかし、勤務初日。
私が行動を共にした上司は、
社長やその家族、
そして同僚への不満を
楽しげに話し続けていた。
移動中の車内、昼食の間、会社に戻ってから...
これがこの会社の雰囲気だった…
時間されあれば
スタッフが経営者家族に対する
不満や愚痴を話す。
しかも、毎日。
スタッフひとりひとりが
能力ある優秀な人材なだけに残念だった。
「この雰囲気が変わるまでに20年はかかる」
と未熟者ながらに感じた。
約10年後。
ほとんどのスタッフが辞め、
会社には経営者家族だけとなった。
~日本の小説家 井上靖の名言~
「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」
つづく